タグカスタマイズの深掘り — 最大10個、3タイプ、プロンプトで設計する
なんでもフォルダーの中核は、タグを自分で設計できることです。最大10個、3タイプから選べて、それぞれにAIへの指示文を書ける。この自由度が、業種問わず使える理由です。この記事では、タグ設計の考え方を実務目線で深掘りします。
タグシステムの基本仕様
- 最大10個まで設定可能
- タイプは文字列 / 数値 / 日付の3種類
- 各タグに**AIへの指示文(プロンプト、200文字以内)**を記述
- タグの並び順はドラッグ&ドロップで変更可能
- タグは後からいつでも追加・変更・削除できる
3つのタイプの使い分け
文字列タグ
自由テキストの属性。使い所:
- 取引先名・クライアント名
- 文書種別(請求書/契約書/見積書など)
- 担当者名
- 案件名・プロジェクト名
- ステータス(提出済/要確認/保留 など)
検索動作: 完全一致またはキーワード部分一致。範囲検索は不可。
数値タグ
整数または少数を格納。使い所:
- 金額
- 数量(ファイル数、人数など)
- 時間(分・時間)
- スコア・評価値
検索動作: 範囲検索に対応(X以上・X以下・X〜Y)。数値比較が必要な属性は必ずこのタイプを選択。
日付タグ
YYYY-MM-DD形式の日付。使い所:
- 発行日・締結日・受付日
- 有効期限・支払期日
- 提出期限
検索動作: 範囲検索に対応(X日以降・X日以前・期間指定)。
タイプ選択の原則
- 迷ったら: 文字列を選ぶ(柔軟性が高い)
- 比較・集計が必要: 数値タイプを選ぶ
- 期限・時系列が重要: 日付タイプを選ぶ
タグ10個の設計戦略
最大10個という制約は、業務ドメインに絞って尖らせるための設計です。全てを盛り込もうとすると、入力確認の負荷が上がり、精度も下がります。
7〜8個が実用最適
PR_FAQでは最大10個ですが、実運用では7〜8個に落ち着くことが多いです。10個全部埋めると、1つ1つの確認に時間がかかりすぎます。
コア5 + 追加2〜3の構成
以下のコア5個は、ほぼどの業務でも使えます。
| # | タグ名 | タイプ | 役割 |
|---|---|---|---|
| 1 | 文書種別 | 文字列 | 書類のカテゴリ |
| 2 | 取引先/依頼者 | 文字列 | 相手方の識別 |
| 3 | 発行日/受付日 | 日付 | 時系列の識別 |
| 4 | 金額 | 数値 | 規模の識別 |
| 5 | 案件/プロジェクト | 文字列 | 業務単位の識別 |
これに加えて業務固有の2〜3個を追加する、という設計が安定します。
AI指示文(プロンプト)の書き方
タグごとに200文字以内のプロンプトを書けます。このプロンプトがAIの判定精度を左右します。
5つの原則
- 何を抽出するか具体的に: 「金額」→「税込合計金額を数値で抽出」
- データ型を意識: 数値タグなら「数値のみ」、通貨記号不要
- 優先順位を明示: 「月額契約の場合は月額を優先」
- 見つからない時の挙動: 「記載がなければ空欄」
- 業界用語・略称を明示: 「株式会社は略さず完全表記」
悪い例と良い例
❌ 悪い例
金額を抽出してください
⭕ 良い例
税込合計金額を数値で抽出。月額契約の場合は月額を優先。記載がなければ空欄のまま。通貨記号は不要、数値のみ。
同じタグでも、プロンプトの質で精度が10〜30%変わります。
タグ設計を間違えたとき
最初の設計が完璧である必要はありません。後からいつでも変更可能です。
- タグの追加: 即反映、過去ファイルに対しては手動再処理または再アップロードで新タグを付与可能
- タグの変更: タグ名・プロンプト・並び順は自由に変更
- タグの削除: 不要になったタグは削除可能
運用して1ヶ月使ってみて、気づいたことを反映する、というイテレーティブな設計が現実的です。
タグ同士の相互作用
タグの間には明示的な依存はないものの、以下の工夫で精度が上がります。
- 文書種別タグを先頭に: 「請求書」か「契約書」かが明確になれば、他のタグの判定も安定
- 日付タグは役割を分ける: 「発行日」と「有効期限」は別タグに。プロンプトで「どの日付か」を明示
- 文字列タグは過去値を参照: 過去20件の頻出値をAIが自動で参照するので、表記揺れが自然に寄る
業種別テンプレの使い分け
なんでもフォルダーにはプリセットが3つあります。
- ビジネス・バックオフィス: 請求書・契約書・見積書の管理向け7タグ
- 個人・家庭: 確定申告・保険・住宅ローン向け7タグ
- 学術研究: 論文・学会資料・研究報告書向け7タグ
セットアップウィザードでサンプルPDFを5枚アップロードすると、プリセットをベースにサンプル内容に合わせてAIが最適化してくれます。完全に白紙から設計する必要はありません。
設計でありがちな失敗
失敗1: タグを増やしすぎる
10個全てを埋めると、確認作業が重くなり、AIの判定精度も下がる傾向があります。7〜8個で止めるのが実用的。
失敗2: 数値タグに文字列を入れたくなる
「金額(税込)」のようなラベル付きで保存したくなるケースですが、そうすると範囲検索ができません。タグ名で意味を明示し、値は数値だけに留めましょう。
失敗3: プロンプトが雑
「取引先名」だけのプロンプトだと、表記揺れが発生します。略称の扱いを必ず書く、記載がない場合の挙動を書く、など具体性が鍵です。
失敗4: 最初から完璧を目指す
最初の設計は70点でOK。運用して30日後に見直す前提で、まずは動かすのが早道です。
まとめ
なんでもフォルダーのタグシステムは、自由度と実用性のバランスを10個/3タイプ/プロンプトという組み合わせで提供しています。プリセットから始めて、業務に合わせて変え、イテレーティブに整える——これが王道の進め方です。
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注記
- 本記事はなんでもフォルダー運営チームが執筆しています。記載内容は2026年4月時点のものです。
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